Die Geschwister Pfister/Turn Off The Bubble Machine

bamboo_away_team2009-02-23

このユニットの正体が知りたいです。日本語で説明されているページがないのです。あー日本語しか出来ないというのは、全く不便という以上に、時代にそぐわないですな・・・。
それでこのユニットなんですが、なんだかウィーン少年合唱団の落ちこぼれトリオが大人になって作ったユニットって感じなんです。まるっきりCDだとそういうニュアンスを感じつつ、なんでこんなもんが家でかかってんのと多少?マークが目の前を漂いますが・・・。しかし疑問を感じつつも、しっかりと製作されているので、なぜかときたま聴きたくなってしまうのかもしれません。

まあとにかく彼らの正体が早く分かるように頭の片隅に彼らの事を気に留めておこうと思いました。そういえば家のトースターや電子レンジが立て続けに故障を起こしているのはひょっとして彼らのせいか?


1. Yodel Polka 2. Kleine Gurne Apfel 3. Blue Bayou 4. To Know Him Is to Love Him 5. California Dreaming 6. Je T Aime 7. Junger Mann im Fruhling 8. Michelle 9. Spanish Flea Tijuana Taxi 10. I Remember Mama 11. Teach Me Tiger 12. Ave Maria No Morro 13. Sexy Sadie 14. Am Himmel Stoht Es Sternli Z Nacht 15. Take a Bow 1998発売 *少なくともM5,M13は有名な曲のカバーであり、彼らはボーカルグループである事が分かります。


TRACY THORN/A DISTANT SHORE

bamboo_away_team2009-02-20

”遠い渚”という邦題が付いているが、実に分かりやすく、アルバムの内容にそったものです。トレイシー・ソーン、つまり彼女の声を聴くためのアルバムです。アコースティックギターの奏でるメロディーが彼女の歌を邪魔することなく、すっと一緒に耳に届きます。暗く内省的だと言えば分かりやすいのですが、もう失ってしまったピュアな感覚を脳みそが思い出そうと必死に体内細胞に訴えかけているような、力ずくの強さを感じます。エブリシング・バット・ザ・ガールの初期のアコースティックなサウンドの根幹をなす、もしくはルーツを感じる1枚です。
そういえば裏ジャケのプリントが反対なのは、なぜなのだろう。最近発売されている紙ジャケのものもそうなのだろうか・・・。


これは、ソロ出す以前に所属していたバンドだが、単なるネオアコサウンドなんだが、彼女のソロ作、A DISTANT SHOREの渚というワードを考える上では、非常にこのPVは共感できるものであるように思えました。

ア・ディスタント・ショア<SHM-CD>

ア・ディスタント・ショア

追記

曲目リスト
1. スモール・タウン・ガール 2. シンプリー・クドゥント・ケア 3. シースケープ 4. ファム・ファタル~宿命の女 5. ドリーミー 6. プレーン・セイリング 7. ニュー・オープンド・アイズ 8. トゥー・ハッピー 9. ナイト&デイ [ボーナス・トラック] 10. オン・マイ・マインド [ボーナス・トラック]

再発のこの盤は、オリジナルの輸入盤から、ボーナストラックが入っておりますが、まあ以前発売されてる日本盤、TFCK-88801は5,6曲目に挿入(これってレコードの名残なのか、製作者の意図なのか?)していたのを考えると、アルバムの流れを損なわない気がします。それとも、そういう批判がユーザーより(いやファンだな)あってレコード会社が改めたのかな?

HIRAM BULLOCK/WAY COOL

bamboo_away_team2009-02-13

日本人には到底分からない、というか真似しようもないかっこよさというものがアメリカにあり、どうしてもそういう幻想に、惑わされてしまう自分がいるんですが。
まあその1人として、ブルース・スプリングスティーンもそうなのかと思えます。あのマッチョな感じにロックしてますよという革ジャンに長髪が、日本人には到底似合わなく、でもこうも熱狂しているところを見ると気にしないでもいられないというやつです。まあそんな事もあるのですが、アメリカ人のCDジャケットてなぜか、本人がかっこよく写って、つまりキメポーズをしているのであるが、それが嫌味に見えないような気がしてしまいます。
そんなこんなで、このハイラムもギターもってかっこよすぎます。まあギター弾いている本人もかっこいいんで仕方ないですが、90年代初期なんでまだ痩せていて、ほんとにCOOLです。内容としてもJAZZレーベルからリリースしていながら、フュージョンというくくりに収まり切らないくらいで、まさにファンキー(&ロッキン!)という言葉がしっくりきます。90年代の作品のチープなサウンドプロダクションも皆無(シンセの音の好みはあるでしょうが)、ライブ感あふれ、ハイラム節も炸裂しております。
しかしながらなんと昨年52歳という若さでこの世を去っております。

ベスト・グルーヴ・セレクション

ベスト・グルーヴ・セレクション

The LAST SESSION/嘉手苅林昌&普久原恒勇

[,w200,h150][,w200,h150]

1996 東芝EMI
1. ナークニー 2. シブバイ・ナークニー 3. カイサレー 4. 仲島節 5. 県道節 6. 廃藩の武士 7. 早口節 8. カシカキ 9. 束辺名(チカヒナ)口説 10. 海ぬチンボーラ 11. 物知り節 12. 恨みの唄 13. 下千鳥

嘉手苅林昌=”かでかるりんしょう”と読みます沖縄民謡界伝説と呼ばれた男のスタジオセッションアルバム、その名のとおり、99年に肺がんのため79歳でこの世を去っているので、最後の録音記録でないでしょうか?
それにしても、シンプルです。風も立たぬ、凛とした気を感じ、何者にも例えがたい、一人の人間としての生き様がビンビン伝わってきます。熱帯夜の夜、寒い夜、何時聴いても同じ感情を持つと思います。
それにしても、インナースリーブの写真と、このジェケ写は素晴らしいく、この作品をパッケージとしての価値を高めていると思います。


THE NEW YORK ROCK AND SOUL REVUE live at the Beacon

[,h150,w200][,h150,w200]
「ライブアルバムを先入観で音が悪いという理由で、手にしないという事は非常にもったいなく、音楽の持つパワーの恩恵にあずかっていない」と、まあ僕が声高に述べたところで、音質面で言えばスタジオアルバムにはかなわないし、でもさあ、本当にそうなのかという話です(本エントリは)。
ライブアルバムの良し悪しは、録音状態がやっぱり一番重要で、演奏(の熱気)とそのライブ会場の雰囲気(熱気)をかっちりパッケージングできるか、否かで決まってしまうと思う。まあ曲の良し悪しもあるが、やはりノリというやつが必要になってくる。まあ一番いいのは、その会場に足を運ぶ事だが、いかんせん物理的にもその場に居合わせない可能性のほうが高いわけで、この録音技術が進化した現代の恩恵としても、すばらしいライブアルバムがあるのなら、聴いてみる価値はあるんじゃないかと個人的には思っています。
そこでこのライブアルバムですが、あの絶対完璧主義者である、ドナルド・フェイゲンが、マイケル・マクドナルドと一緒に昔のロックやソウルの曲をライブで演奏するというもの、91年 ニューヨークのビーコン・シアターで2夜に渡ったものの記録です。彼らのほか、フェビー・スノー、ボズ・スキャッグ、エディー&デヴィッド・ブリガッティ(exラスカルズ)、チャールズ・ブラウン等のメンバーと一緒に繰り広げた、歌の祭典という感じで、かなりリラックスしていて、スティーリーダンを期待すると拍子抜けしてしますが、全くの別物と考えると非常に演奏もしっかりしていて、おまけに歌も上手く、こういう環境が身近にあり、エンターテイメントの国であるアメリカを羨ましく思ったりします。
そしてなによりも、ドナルドフェイゲンが、ノリノリで演っている事で、それを期待して観に来た観客とのヴァイブも心地よく感じ、それに乗せられミュージシャン達もいい演奏を見せています。つまりはライブアルバムとしては、良い出来なわけです。
ただドナルドフェイゲンのカチッとしたあの世界観を求めている人は??ですかね。

1「INTRO」 2「MADISON TIME」 DONALD FAGEN WITH JEFF YOUNG & THE YOUNGSTERS 3「KNOCK ON WOOD」 MICHAEL McDONALD, PHOEBE SNOW 4「GREEN FLOWER STREET」 DONALD FAGEN 5「SHAKEY GROUND」 PHOEBE SNOW 6「AT LAST」 PHOEBE SNOW 7「LONELY TEARDROPS」 MICHAEL McDONALD 8「DROWNING IN THE SEA OF LOVE」 BOZ SCAGGS 9「DRIFTIN' BLUES」 CHARLES BROWN 10「CHAIN LIGHTNING」 DONALD FAGEN 11「GROOVIN'」 EDDIE AND DAVID BRIGATI 12「MINUTE BY MINUTE」 MICHAEL McDONALD 13「PEOPLE GOT TO BE FREE」 FULL CAST 14「PRETZEL LOGIC」 DONALD FAGEN WITH MICHAEL McDONALD 15「MADISON REPRISE」 DONALD FAGEN WITH JEFF YOUNG & THE YOUNGSTERS
1991 WPCP-4568

Live

Live

Fade Into Light

Fade Into Light

If Thats What It Take

If Thats What It Take

Earl Klugh/solo guitar

bamboo_away_team2009-01-31

アール・クルーの今作は正にタイトルどおり。だいたい彼の作品はブラックコンテンポラリー色強くゴージャスなイメージがありますが、このようなシンプルで内省的な作品もあり、ギターファンにはたまらなく、手が出てしまうのでしょう。さすがにテクニックありますし、ギターもの聴かない人でも、すげーなこれって思っちゃいますもんね。良い意味あの売れ線路線とこのアーティスティック路線のギャップがいいかもしれません。それにこのソロ路線って確実にファンがいますからね、レコード会社的にもハズレがないし、アーティスト的にもやりたいものだしいい関係だと思います。

1989Warner Bros.

1. It's Only a Paper Moon 2. So Many Stars 3. I'm Confessin' (That I Love You) 4. If I Only Had a Brain 5. Emily 6. Love Is Here to Stay 7. Someday My Prince Will Come 8. Any Old Time of Day 9. Once upon a Summertime 10. Embraceable You 11. I'm All Smiles 12. You Make Me Feel So Young 13. Autumn Leaves 14. Way You Look Tonight


このアルバムの感じです

J-FUNK EXPRESS/THIS IS RARE GROOVE!

bamboo_away_team2009-01-21

実に面白いアルバムがあったので紹介。今の状況は分からないからなんとも言えないのですが、今から10年以上前は、CDの売り上げも、レコードの売り上げもあり音楽業界ははウハウハだったのではないでしょうか。また時代的にも70年代のソフトが再販期限を迎え、今まで再発できていなかったアイテムもぞくぞくと再発されていた事もあり、音楽鑑賞を趣味とする方々にとっては黄金期間だった事でしょう(おまけに安かった)。それにもまして渋谷系やらサンプリングやら温故知新、昔のものを引用することに対して、パクリと概念が薄れ、引用という表現を用い、あからさまに罪悪感が薄れた点が今思えば「俺たち狂っていたね」とも思えるのですがいかがでしょうか?*1
まあそういう時代の産物といえば、そうですがDJがサウンドリエーターとして、アルバム製作に関わることも多かったと思いますし、このアルバムもいわゆる企画物というやつで、あからさまに70年代を狙っております。そもそもレア・グルーヴっていうタイトルからして確信犯的というより、手抜き間も感じますが、コンセプトや音作りに関しても面白いアイデアを具現化させて70年代の音と90年代のHIP-HOPが好きな諸君には美味しすぎる仕上がりなのです。
それにしても本題に行くまでが長すぎましたが、演奏はJB'S、アレンジはデビッド・マシューズ、そして参謀に小林径*2となっていまして、やはり視点はDJ的感覚、もしくは90年的な感覚が重視されている事もあり、ドラムをすべてサンプリングでこなしていて・・・とここまで書いて思い出しましたが、音的にはUS3の感じ、もしくはsoulive、なぜかJAZZを感じさせるグルーブなのです。また曲自体でも80年代から活躍するベテランHIP-HOPグループ、ジャングルブラザースの曲をサンプリングしたり、つまりはサンプリングのサンプリングという荒業があったり、エロ名曲”チャカチャス””ジャングル・フィーバー”を思いっきり引用してたりと、曲自体も楽しめます。
ただ、今の聴くとやはりこの時代だからこそできた芸当だったのかなとも思えますが。手間を掛けすぎているようにも思えるし、重箱の隅をつつくようなマニア向け志向が強く、ダイレクトに伝わりにくい気もするのが印象です。ただ僕的にはその無駄さ(あえて全部サンプリングで良いじゃん!!って言ってもいいんですが)が好きで、小林径が掲げる70年代と90年代の融合という、フラットに見る感覚を実現させようとした作業は十二分に評価されるべき事と思います。
そういえばライナーもぎっしり思いが詰まっているし、僕はそういういさぎ悪さが大好きです。
*1
*2

THIS IS RARE GR

THIS IS RARE GR

*1:例えばで恐縮ですが、僕は当時COMMON(HIP-HOP)は好きで良く聴いていて、彼の引用するサンプリングに舌鼓を打っていたもんです。いわゆる分かりやすく気持ち良いサンプリングなのです。その彼が、今もなおアルバムを出し続け、かつての色は何処かへ、バキバキのエレクトロ観(これも流行なのか??)を見せてくれるあたりに、男気を感じさせられます。いやとことん行っちゃって欲しいです。

*2:80年代から活躍するDJ、須永辰緒小西康陽橋本徹東京アンダーグラウンドをキーワードにすると商業的、一般的認知度は劣るかもしれませんね、ただこのアルバムでは間違いなく企画ありきの話ですし、彼の役割は大きかったと思います、ただ絵に描いた餅にならないために、実際に音作りを行ったエンジニアもすごいですが