elliot smith/or
エリオット・スミスがすでにこの世に居ないことについて、語れるほど思い入れは強くないけど、僕らがリアルタイムで聴いたミュージシャンとして、自信を持って薦められる数少ない1人であるという事は分かって欲しかったりします。
そしてエリオット・スミスが世に出るきっかけというのが1997年に公開された映画グット・ウイル・ハンティングで取り上げられたことであります。この作品の監督であるガス・ヴァン・サントが映画の肝に当時単なるローカルミュージシャンであったエリオット・スミスの音楽を選択した事で、彼の素晴らしい作品が、一気に世界中に知れ渡り、彼の人生もガラッと変わってしまった訳でありました(多少、映画の内容とシンクロしますが・・・)。このことがエリオット・スミスにとっては居心地の良いものではなく、彼の死に直結していると単純に考えられるわけでもありますが、彼の繊細な楽曲が、映画的には不可欠なものであったということが全くの皮肉であった訳でもあります。
ポール・トーマス・アンダーソンがエイミー・マンの楽曲をモチーフにマグノリアの脚本を書いたと言う事は有名であるし(その後のエイミーマンの活躍は周知の事実ですし)、その楽曲の素晴らしさが、映画にプラスアルファーのサムシングをもたらす事も、分かっている事でありますが、皮肉にもエリオット・スミスの場合は、有名になった事が自らの人生に終止符を打つ引き金になってなってしまったようで、残念でなりません。
実際彼の作品は、繊細で内省的である為か、あまりラジオとかTVといったメディアで流れる機会が少ないし、若い世代のリスナーに新たに好きになってもらうチャンスも少ないのではないかと個人的には思ってしまいます。まあとりあえずアルバム"or"の4曲ほどを取り上げているグット・ウイル・ハンティングのサントラはエリオットスミスを知るきっかけになる作品じゃないでしょうか、映画的にも素晴らしかったし、エリオット・スミスを知らない人には、手に取っていただくには良い最初の1枚じゃないかと思います。
elliot smith/or 1997発売
1. Speed Trials 2. Alameda 3. Ballad of Big Nothing 4. Between the Bars 5. Pictures of Me 6. No Name No. 5 7. Rose Parade 8. Punch and Judy 9. Angeles 10. Cupid's Trick 11. 2:45 A.M. 12. Say Yes
Good Will Hunting: Music From The Miramax Motion Picture 1997発売
1. Between the Bars [Orchestral] 3. Angeles 4. No Name #3 8. Between the Bars 9. Say Yes 14. Miss Misery
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