TRACY THORN/A DISTANT SHORE

bamboo_away_team2009-02-20

”遠い渚”という邦題が付いているが、実に分かりやすく、アルバムの内容にそったものです。トレイシー・ソーン、つまり彼女の声を聴くためのアルバムです。アコースティックギターの奏でるメロディーが彼女の歌を邪魔することなく、すっと一緒に耳に届きます。暗く内省的だと言えば分かりやすいのですが、もう失ってしまったピュアな感覚を脳みそが思い出そうと必死に体内細胞に訴えかけているような、力ずくの強さを感じます。エブリシング・バット・ザ・ガールの初期のアコースティックなサウンドの根幹をなす、もしくはルーツを感じる1枚です。
そういえば裏ジャケのプリントが反対なのは、なぜなのだろう。最近発売されている紙ジャケのものもそうなのだろうか・・・。


これは、ソロ出す以前に所属していたバンドだが、単なるネオアコサウンドなんだが、彼女のソロ作、A DISTANT SHOREの渚というワードを考える上では、非常にこのPVは共感できるものであるように思えました。

ア・ディスタント・ショア<SHM-CD>

ア・ディスタント・ショア

追記

曲目リスト
1. スモール・タウン・ガール 2. シンプリー・クドゥント・ケア 3. シースケープ 4. ファム・ファタル~宿命の女 5. ドリーミー 6. プレーン・セイリング 7. ニュー・オープンド・アイズ 8. トゥー・ハッピー 9. ナイト&デイ [ボーナス・トラック] 10. オン・マイ・マインド [ボーナス・トラック]

再発のこの盤は、オリジナルの輸入盤から、ボーナストラックが入っておりますが、まあ以前発売されてる日本盤、TFCK-88801は5,6曲目に挿入(これってレコードの名残なのか、製作者の意図なのか?)していたのを考えると、アルバムの流れを損なわない気がします。それとも、そういう批判がユーザーより(いやファンだな)あってレコード会社が改めたのかな?