THE NEW YORK ROCK AND SOUL REVUE live at the Beacon

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「ライブアルバムを先入観で音が悪いという理由で、手にしないという事は非常にもったいなく、音楽の持つパワーの恩恵にあずかっていない」と、まあ僕が声高に述べたところで、音質面で言えばスタジオアルバムにはかなわないし、でもさあ、本当にそうなのかという話です(本エントリは)。
ライブアルバムの良し悪しは、録音状態がやっぱり一番重要で、演奏(の熱気)とそのライブ会場の雰囲気(熱気)をかっちりパッケージングできるか、否かで決まってしまうと思う。まあ曲の良し悪しもあるが、やはりノリというやつが必要になってくる。まあ一番いいのは、その会場に足を運ぶ事だが、いかんせん物理的にもその場に居合わせない可能性のほうが高いわけで、この録音技術が進化した現代の恩恵としても、すばらしいライブアルバムがあるのなら、聴いてみる価値はあるんじゃないかと個人的には思っています。
そこでこのライブアルバムですが、あの絶対完璧主義者である、ドナルド・フェイゲンが、マイケル・マクドナルドと一緒に昔のロックやソウルの曲をライブで演奏するというもの、91年 ニューヨークのビーコン・シアターで2夜に渡ったものの記録です。彼らのほか、フェビー・スノー、ボズ・スキャッグ、エディー&デヴィッド・ブリガッティ(exラスカルズ)、チャールズ・ブラウン等のメンバーと一緒に繰り広げた、歌の祭典という感じで、かなりリラックスしていて、スティーリーダンを期待すると拍子抜けしてしますが、全くの別物と考えると非常に演奏もしっかりしていて、おまけに歌も上手く、こういう環境が身近にあり、エンターテイメントの国であるアメリカを羨ましく思ったりします。
そしてなによりも、ドナルドフェイゲンが、ノリノリで演っている事で、それを期待して観に来た観客とのヴァイブも心地よく感じ、それに乗せられミュージシャン達もいい演奏を見せています。つまりはライブアルバムとしては、良い出来なわけです。
ただドナルドフェイゲンのカチッとしたあの世界観を求めている人は??ですかね。

1「INTRO」 2「MADISON TIME」 DONALD FAGEN WITH JEFF YOUNG & THE YOUNGSTERS 3「KNOCK ON WOOD」 MICHAEL McDONALD, PHOEBE SNOW 4「GREEN FLOWER STREET」 DONALD FAGEN 5「SHAKEY GROUND」 PHOEBE SNOW 6「AT LAST」 PHOEBE SNOW 7「LONELY TEARDROPS」 MICHAEL McDONALD 8「DROWNING IN THE SEA OF LOVE」 BOZ SCAGGS 9「DRIFTIN' BLUES」 CHARLES BROWN 10「CHAIN LIGHTNING」 DONALD FAGEN 11「GROOVIN'」 EDDIE AND DAVID BRIGATI 12「MINUTE BY MINUTE」 MICHAEL McDONALD 13「PEOPLE GOT TO BE FREE」 FULL CAST 14「PRETZEL LOGIC」 DONALD FAGEN WITH MICHAEL McDONALD 15「MADISON REPRISE」 DONALD FAGEN WITH JEFF YOUNG & THE YOUNGSTERS
1991 WPCP-4568

Live

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Fade Into Light

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If Thats What It Take

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