The Chapters of Dub/ENDLESS DUB

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ジャマイカカリブ海に浮かぶ夢の島である。東京やニューヨークでは異常に早く過ぎる一秒一秒も、ここでは潮の満ち干気のようなスロウテンポで、やってきては去って往く。ひなが一日浜辺の木陰でくつろいでいれば、水平線の遥かかなたに、あるいは青空の向こう側に、時がゆっくりと吸い込まれ、消えていくのを実際に見ることが出来る。・・・・ジャケ解説引用
つまりはジャマイカのひとつの側面、楽園をイメージしている描写は此処ジャマイカでなくても数あるビーチリゾートになぞられるわけでして、此処がジャマイカであり、レゲエミュージックであるのは、楽園に隠された反対側の側面でもある、その混沌としたジャマイカの生活そのものが、生命力に満ち溢れそこに生きる人々のものである事によるものが大きいわけであります。ギャップこそが、ジャマイカの魅力で、そこでの生活に根ざしているレゲエそのものではないかと考えてしまいますが。
ところで本エントリのThe Chapters of Dub/ENDLESS DUBですが、amazon等色々調べては見たんですが、どうにもこうにもあまり詳しい情報がなかったんで、気になっていたCDという事もあり、見切り発車でエントリさせていただきました。
簡単にまとめると、ポリスターレーベルがコンピでリリースしたCDのベストトラックをダブにしたものでして、内容は70年代80年代のビルボードヒットクラッシックスをジャマイカのローカルシンガーが歌ったといういかにもという企画なんですが、ただトラックがすべて東京で、日本人が行っているという点がミソでして、それだけにどことなく綺麗にまとまっていて、ジャマイカ産ダブのトリップ感があまり感じられないのですが、よく言えば機械的でひんやりとした・・・まあなんというのでしょうか、上手くまとまっているし原曲の崩し方も程よいし、かなりレゲエ、それもダブ好きのプロデュースチームが作り上げたと推測いたします。まあコンピが売れてしゃれの部分で作った部分が大きいでしょうが結果的に企画が良かったのでしょう、15年たっても古さを感じさせないし、完成度は高いと思います(歌入りのコンピは未聴ですが、それらはたぶん時代を感じるような気もします)。
それにしてもこのジャケはどうなんでしょう。ジャマイカだけにラムなのか、それともビール(確か現地にも赤いラベルのビールがあったような気がしますが)なのかどっちか分からないというのが、音がいいだけに唯一しこるところですが。


1993年07月25日発売
1.Jmaica Say You Will 2.I Can't Go For That 3.Listen To The Music 4.I'm A Camera 5.This Masquerrade 6.Do You Really What To Hurt Me 7.Fly Like An Eagle 8.Antonio's Song 9.Mr. Tambourine Man 10.Holding Back The Years 11.What's Goin' On 12.Man In The Mirror 13.Rock Your Baby 14.Her Town Too 15.Take Me Back To Then 16.Blame It On The Night
原曲は有名なものばかり、おまけに"ジャクソン・ブラウン"カバーで始まるあたりニヤリとさせられます。