TOKU/LOVE AGAIN


衝撃的いやその頃の空気で言うならば想定外か、それが彼を初めて聴いた時の感想です。どうも彼がJAZZ的なのは、楽曲の消化が上手く、それが彼の血肉となり、彼が演奏すれば、それが彼のものになるのです。それはJazz Musicianの本質の一部かもしれませんが、演奏というフィジカル的な部分に彼の才能の片鱗を感じる所以でもあります。
まあとにかく11/26に2年半ぶり出るこのアルバムも非常に期待しているわけです。そこでやはり一番期待してやまないのが、M-2の”ROCK WITH YOU ”(マイケル・ジャクソン)なのです。これまでの歴代カバーを聴くにつれ、まずオリジナルやジャズクラッシックのカバーより、ポップフィールドの楽曲の出来が気になってしまうのです。
そんな訳で、ニューアルバム発売記念にからんで(というかこのアルバムの蛇足は後日という事で)、本日はTOKUの歴代カバー曲を紹介しようかと思います。
題してフリーソウルTOKU”です。*1

ビィウィッチング

ビィウィッチング

KISS OF LIFE / SADE
僕が初めて、彼を知るきっかけとなった曲で、いわずもがな超有名曲。スモーキーなボーカルが実に良く、この曲をカバーするならばおそらくTOKUしかいないでしょうとシャーデーも思ってるはず。当時歌の上手い歌手はちらほら出てきていましたが、外人にはいるのに日本人にはいなかった、セクシー系男性ボーカル(そのいわゆる男の色気があるということです)が誕生したと感動し、泣いたものです。
TOKU

TOKU

GOLDEN LADY / STEVIE WONDER
ティービーの歌もビートルズの曲に次いで、いろんなミュージシャンにカバーされていますが、そういう他のミュージシャンと比べてもクオリティーの高いものであります。Wonder Wrote It!っていうスティービー・ワンダーに関わる曲ばっかりでDJ SPINNAとBOBBITOが作ったミックスCDがありましたが、あれに入っていそうな感じでDJとかにも好まれると思います。ちなみに曲はブラジリアンテイストなアレンジでセルジオメンデス的な感じもします。
30(thirty)

30(thirty)

HELLO IT'S ME / TODD RUNDGREN
この曲もトッド・ラングレンというよりアイズレー・ブラザースの気分を感じます。ピアノのストリングで始まるイントロでもう勝負ありました。
ア・ブランニュー・ビギニング

ア・ブランニュー・ビギニング

I Can’t Tell You Why / Eagles
ロックです。イーグルスです。まさかこんな曲までカバーと思わせ、期待以上の回答を出してくれてます。さびのコーラスがカッコイイ。イーグルスってかっこいいと思わなかったけど、かっこいいとと思い直した瞬間でした。ちなみにアメリカではかっこいいんでしょうかねイーグルスって。

以上ポップフィールド的な解釈で各アルバムを振り返ってみました。が当然Jazzサイドも聴きごたえはありますので、またの機会があればそちらサイドからもご紹介させていただきたいと思っています。過去のアルバムでも聴きながら11/26を待ちわびましょう。それではまた。 バイなら。ならバイ。

*1

*1:すでに、音楽的にも認知されているFREE SOULは90年代のムーブメントだった訳ですが、このキーワードがTOKUを紹介する上で一番しっくりいくと勝手に解釈しています。それは精神的な意味合いで、という事で、後に単なる昔の作品を事務的に掘り起こす作業に成り下がってしまった事を指している訳ではありません(ビジネスともいえど初期にあったワクワク感が懐かしさを含めフリーソウルだったと思いますし)。もし僕が橋本徹だったら、絶対やる企画です。